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身体に優しい医療機器

大学を退職し、開業に向けてなんとなく調べ始めたころに、大学病院では気づかなかったことが多々あることがわかりました。矯正治療を始める前には必ずレントゲンを撮ります。大学病院だと放射線科の外来に依頼伝票を書けば終わりなんですが、日本の開業医のほとんどは医院の中にレントゲンの機械を持っていて、自分で撮ります。アメリカでは、場所にもよるかもしれませんが、放射線科の開業医がいて、そこへ行って撮ってもらうことが多いようです。

それは、たぶんレントゲンの機械が結構な値段になるからではないかと思います。開業しようと思うまでは知りませんでしたが、レントゲンの機械だけで、有名な外車のSクラスくらいの値段になってしまいます。ということもあり、安いレントゲンの機械を探していました。

いろいろなメーカーの営業の方とお会いしましたがその中で一人だけ変わったことをいう方がいらっしゃいました。

「患者さんに優しいレントゲンの装置にしたほうがいいよ。」

意味が良くわかりませんでした。優しいレントゲンの装置と厳しい?レントゲンの装置があるのか?

「それってどんなことですか?」

安いレントゲンは交流を簡単に整流するので、X線の減弱が起こり吸収線量が多くなる。直流だと安定した電流が保たれるので照射時間短くでき、結果として、吸収線量は少なくなるということでした。

まあ、理論的なことはさておき、X線の発生方式によって良し悪しがあるということだと思います。

そんなことを言われると、交流は買い難くなります。安かろう悪かろうでは困ります。

価格的なこともありましたが、長く使うもの(レントゲンの機械は10年以上は持ちます)なので直流にしました。

さらに、開業当時デジタルレントゲンが出始めた頃で、それにするとさらに被爆量を減らすことができるなんてことを教えていただきました。そうなると、デジタルも検討し始めました。もう7年ほど前のことですから歯科医院でデジタルレントゲンを入れているところなんてほとんどありません。ちょうど、その頃、アメリカ矯正歯科学会でテクノロジーミーティングというのに参加したら、話題の矯正歯科用のデジタルレントゲンが発売された直後で、目玉商品として並んでいました。

結局、開業するときには当時日本で始めて矯正専門医ではデジタルレントゲンを導入することになりました。その結果Sクラスが十分買えるくらいの額になってしまいましたが、成田的には被爆量が少なくなるんだから仕方がないという納得感で決めてしまいました。

それで、選んだのが以下の二つです。

ベラビューエポックスとDenoptixです。