根拠のある治療と最新の技術
脳神経内科の権威・中田力先生とお話しているといつも思うのは「臨床医としてのスタンダード」ということで、例えば、何ができるのが矯正専門医なのか?あるいは何ができれば矯正専門医と呼べるのか?ということです。
最近の流行はEBM(Evidence Based Medicine)で和訳すれば「根拠に基づく医療」ということになると思います。論文などで明らかになっていてもこれまでの経験からなかなか受け入れられない治療法があることも事実かもしれません。
アメリカでは専門医としてのトレーニングがシステム化されていて、アメリカ中のどの病院で研修を受けても同じレベルの技術が身につくようになっているそうです。日本は未だに徒弟制度的な意味あいが強く、研修を受ける大学によってもあるいは担当の教官によって、大きくことなります。確かに現場で学ぶことも大きいですが、世の中の流れをつかむことも重要です。
人間国宝級の人しかできないものはたぶん医療と呼ばれる範囲のものではないと思いますが、必要なトレーニングを受けた専門医ができることはっきりしているのは重要だと思います。このあたりの取り組みは日本ではまだ始まったばかりなので、どうしてもアメリカでのスタンダードが基準になってしまうのは仕方のないところかもしれません。
そんな状況なので、アメリカ矯正歯科医会(AAO)の年次総会には必ず出席しています。そこで得た最新の知見を臨床に活かしていくことを重視しています。新製品でも根拠の薄いものはスタッフの治療に使用したりすることが多くなりますが、説明をさせていただいて患者さんに使用する場合もあります。
矯正専門医を長くやっていると、業界の常識に慣れてしまいます。歯が動くと痛いとか、期間が長いのは仕方がないとか、しかし、それに挑んでいくのも臨床医として重要なことだと考えています。これまでの常識に拘らず、よいよい医療を目指して、スマイルデザインは進んで行きます。



