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ブラケット装着|歯列矯正治療の流れ|歯列矯正なら自由が丘矯正歯科クリニック(東京)

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ブラケット装着

その重要性を理解していただくためにも、ブラケットを歯につけるbonding方法について説明します。

 

当クリニックではbonding方法は5年前からたびたび改良、改善されてきました。その軌跡をたどりながら現在行なっているポジショニングの意味をお伝えしたいと思います!

開業当初は、大学病院で習った方法で・・・

ダイレクトbonding(ブラケットを歯に直接bonding(接着)する方法)を行なっていました。現在行われている矯正治療で最もポピュラーなブラケットの付け方です。大学病院ではこの方法で99%以上の患者さんを治療していました。

 

患者さんの口腔内でブラケットをつける位置を決めて、歯科医師が直接ピンセットなどを使ってブラケットを歯にbondingします。この方法で bondingしている頃は、Set up模型も作製していませんでした。この方法が悪いというわけではないのですが、目分量で位置を決めているので歯科医師によって多少の差があり、ワイヤー などもその場で調整しなければならないという欠点があります。残念ながら確実性は100%とは言えません。

3年前は・・・

インダイレクトbonding(1)(間接的にbondingする方法)に変わりました。

5年前に行なっていたダイレクトbondingとは違い、いわば間接的にブラケットを歯に装着します。一度、患者さんの口腔内模型上でブラケットをつける位置を決め、その位置がずれないようにコアを製作します。

 

※コア : 誰でも、模型につけた位置と同じ位置にブラケットを装着することができるようにする、歯のトレーのようなものです。(コアについては下にくわしく載っています)

 

コアをもとに、患者さんの口腔内にブラケットを装着すると模型と同じ位置にブラケットが装着されるのです。ダイレクトbondingよりもずれが無く、ゴールに向かってより短期間で正確な治療が可能になりました。

3年前の時点では、Set up模型(矯正終了後のゴール)ではなくマウント模型上(矯正前のかみ合わせ)でブラケットの位置を決めていました。この方法は患者さんの口腔内でブラ ケットをつける位置を決める方法に比べて、正確さが増しますが、最終的なかみ合わせにするまでには付け直しや多少のワイヤーの調整が必要になります。

近年は・・・

インダイレクトbonding(2)

それを踏まえて近年ではSet up模型上でポジショニングという作業を行なってからコアを製作し、ブラケットを歯に装着する方法を取り入れています。矯正終了後はブラケットに通ってい るワイヤーのラインが同一平面状に並ぶことが望ましいので、その先に並んだ時を想定し、Set up模型上でポジショニングを行ないます。それでは、実際にポジショニングはどのような手順で行なっているかを見ていきましょう!

ラビアル(レギュラー・セラミック)の場合
  1. 馬蹄形をしたプリフォームワイヤーをSet up模型の歯列に沿うように曲げます。
    ※ワイヤーは断面が0.0215×0.028inchのステンレス製でTP Orthodontics社のものを使用しています。断面が長方形になっています。これはブラケットのスロット部分0.022×0.028inchと同じ 形をしていてレクタンギュラーといわれています。
  2. 前歯部のブラケットをエラスティックモジュールと呼ばれるカラーゴムでワイヤーに一 つ一つとめていきます。このとき、ワイヤーが曲がったりしない ように慎重に作業します。左右6本の前歯で一番豊隆(ふくらみ、でっぱり)がある犬歯を基準にして、ブラケットと模型の隙間が均一になるようにブラケット がついた状態のワイヤーを曲げなおします。
  3. 前歯部が決まったら、今度は臼歯部のブラケットをゴムでとめます。前歯部と同じようにワイ ヤーを曲げなおします。ブラケットが歯茎に当たらないよ うに、ブラケットと歯茎の間は1mm以上あけます。ブラケットが歯ぐきに当たると、歯ぐきが炎症を起こしたりします。歯の大きさなどによりどうしても当 たってしまう場合はブラケットを少し削って調節します。この作業をするだけでもワイヤーは少し、ゆがんだり、かたついたりしてしまうので、一度すべてのブ ラケットをワイヤーから外し、かたつきやたわみを直します。
  4. かたつきが直ったら、ワイヤーにブラケットを戻します。
  5. Set up模型にポジショニングするためのワイヤーの基準になる線をひきます。(図参照)この位置にワイヤーが来るのがもっとも理想的です。そして、ブラケットは歯の中心部につけます。
  6. Set up模型と作業模型にレジン分離材を塗ります。レジンはここではトランスボンドのことで、歯とブラケットを接着するための接着クッションのような役割をします。レジン分離材には模型とレジンがくっついて離れなくなってしまうのを防止する役割があります。
    ※作業模型とはSet up模型分割前の状態を複写したものでSet up模型の歯と同じ位置にノッチという溝が掘られています。
  7. ブラケットに触れないようにブラケットのベース(接着する部分)面をアセトンで拭いていきます。アセトンには油分を取り除く効果があります。ブラケットのベース面に油分や汚れがついているとトランスボンドがはがれてしまうので、このアセトンは2度拭きをしています。
  8. ブラケットのベース面が金属の場合はメタルプライマーを塗布します。メタルプライマーは金属とトランスボンドの接着剤です。
  9. 模型のレジン分離材、ベース面のメタルプライマーが乾いたらSet up模型とブラケットのベース面にトランスボンドを盛ります。後でこのブラケットを作業模型に貼り付ける作業があるので、そのとき基準になるノッチには確実にトランスボンドを盛ります。
  10. ブラケット付きワイヤーを模型に圧接します。その際、【8.】で引いた基準線を参考にします。ブラケットが歯の中央に来るようにして、トランスボンドは過不足無いようにします。
  11. 照 射機でトランスボンドを固めます。トランスボンドは光重合といって光(青)を照射することによって固まります。ここでポジショニング完了です。 青い光は目にあまりよくないので直接見ないように照射機には半透明でオレンジ色の板がついています。しっかり光を当てて、トランスボンドが固まったらポジ ショニング完成です。

現在は・・・

現在では、1度Set upした後に再Set upを行なっています。

 

※再Set upとは、抜歯が必要な患者さんの場合、抜歯部位の周りの歯の後戻り分(歯は力をかけて動かした後、元の位置に戻ろうとします)を考えて歯の移動量を多め に設定して並べ直すことです。この作業はポジショニング前に行ないます。再Set upした状態でポジショニングをすれば、先に歯の後戻りのことも考えてbondingすることができます。

 

インダイレクトbondingのお話をしているときに、“コア”について出てきましたが、コアの材料も3年前から変わってきました。

正確性、治療時間のこと、患者さんの負担がより少なくなるように改善されているので、紹介したいと思います。

メモジルコア

ゼリーのような半透明で柔らかいコアです。このコアは、一度にブラケットをつけることができる、ゴム状なのでコアの着脱は容易であ る、という利点が ありますが、メモジルコアを使って歯にブラケットを装着するまでの期間が長くなるとわずかなズレが生じるということが起こってしまいます。そこで、このメ モジルコアを使うときには、抜歯の前に装置をつけるか、抜歯から1週間以内に装置をつけるように予約を取ります。

ヒロコア

ヒロコアは即時重合レジンという硬質レジンで作ります。即重レジンは粉と液を混ぜると硬化します。このコアはメモジルとは違い、1歯1歯個別につくり、1度のきりの使い捨てタイプです。ポジショニングしたあとからの製作方法をご紹介します。

 

まず、ポジショニングワイヤーにピンク色(半透明)のレジンで維持をつけます。この維持はブラケットが歯から外れてしまった場合などに、もう一度コアを作製する時のためのものです。(写真を参考にしてください。)

  1. ワイヤーに維持をつけたら、ワイヤーからブラケットをすべて取り外し、ノッチあとは削らないように形態を整えます。
  2. 作業模型にブラケットを1歯1歯、対合と当たるかどうかを確認し、ぶつかる場合はベースを削って当たらないようにします。作業模型にレジン分離材を塗布しておきます。
  3. ブラケットを作業模型にのりで貼り付けます。歯並びがでこぼこしていて作業模型に貼れない場合はSet up模型に貼り付けます。
  4. のりが乾いたら、ピンクの即時重合レジンを盛ります。この部分がコアです。
  5. 形態修正する。このとき、ノッチを削ります。
  6. マジックでコアに歯式を記入して完成です。

このヒロコアはメモジルコアとは違い、硬いのでブラケットを歯の正確な位置につけることが可能になりましたが、実際に患者さんの口腔内につけたあと コアとブラケットの間を削って切り離す作業をしなくてはなりません(もちろん、歯は削れないエンジンを使います。)。そのため、診療時間が長くなり患者さんへの負担が大きくなります。その問題点を改善するために、これからはCRCコアを製作することになりました。

CRCコア

1歯1歯であり、硬い素材で作られていますが、ヒロコアとの大きな違いはコアを削る必 要が無いというところにあります。

そのため、診療時間の短縮、患者さんへの負担も軽減 されます。耳元でコアを削る音がしないのもうれしいところです!

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