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大人の矯正

なるべく短い期間で治したい

これまで、矯正治療は2年から3年、場合によるとそれ以上かかるのが業界の常識でした。
今までにも、骨に刻みを入れて、骨を動かしやすくする方法(コルチコトミー法)が考案されましたが、大掛かりな手術になり、患者さんもなかなか治療方法として選択されることがありませんでした。

それでも短い期間で治療を終えたいというのは、患者さんの立場に立つと自然なことです。

期間が掛かってしまう原因を考えてみると、

  1. 歯の移動スピード
  2. ブラケットの位置
  3. 動かしにくい方向への移動


この3つになります。この3つを改善することで、従来の3倍くらいの歯の動きが可能になりました。

実際の症例はこちら

1. 歯の移動スピードの改善

前述のコルチコトミーは歯の移動スピードを改善する方法だったわけですが、外科的な侵襲が大きいため、あまり普及していません。最近、これを違う視点から改善する装置が登場しました。いくつかありますが、一番ポピュラーなのはオームコ社のデーモン装置です。デーモン装置もいわゆるマルチブラケット装置です。

従来のマルチブラケット装置はワイヤーの上を歯が滑っていく装置なので、ワイヤーとブラケットの摩擦とブラケットに結紮するワイヤーとの摩擦によって歯の移動が妨げられていました。フリクションフリー(摩擦がない)ブラケット(デーモンなど)の登場でこの摩擦をほとんど0に近づけることが可能になりました。従来歯の移動量は最大でも1mm/1月だったものが、約2倍の移動量を達成することが可能になりました(といっても個人差はあります)。詳しくはフリクションフリー矯正をご覧ください。

2.ブラケットの位置の改善

従来はブラケットをフリーハンドで着けていたため、3次元的な位置にずれが生じやすく、術者によっても差がありました。それを改善するのがインダイレクトボンディング法といわれるブラケットを正確な位置につける方法です。これにより期間を一層短くすることが可能になってきます。これにも様々な方法があります。詳しい話はブラケット装着方法の変遷をご覧ください。

3.動かしにくい方向への歯の移動の改善

歯を移動させる上で苦手な方向がいくつかあります。ひとつは奥に動かすこと、もうひとつは歯をめり込ませることです。この二つのためにこれまで様々な治療方法や装置が考案されてきました。これを画期的に改善したのが、インプラント矯正やアンカープレート矯正です。この二つによってこれまででは有り得ない歯の動きを可能しました。いくつかの欠点はあるものの理想的な矯正治療を行う上で、必要な技術です。詳しくはインプラント矯正、アンカープレート矯正をご覧ください。