大人の歯列矯正
矯正治療をいつの時期に行うかについては様々な意見があります。
自由が丘矯正歯科では、12歳臼歯(12歳頃に生えてくる奥歯)が生える頃に治療することをお薦めしています。
それでは成人では矯正できないのでしょうか?
ある本に、20歳を過ぎたら矯正治療をしない方がよいと書いてありました。
現在、自由が丘矯正歯科で新たに矯正を始められる患者さんの約70%は20歳以上です。中には50歳代、60歳代の方もいらっしゃいます。
一般的にいうと、年齢が高くなると、治療の期間が長くなる傾向があります。また、女性よりも男性の方が治療期間が長くなる傾向があります。
しかし、最近ではデーモンシステムに代表されるパッシブセルフライゲーションのおかげで全年齢を通して期間は短くなっています。凸凹(クリアティ)の事例をご覧下さい。先日始められた40歳の女性は、最新のクリアティSLの効果で、わずか1ヵ月半で凸凹が解消しています。ご本人曰く「毎日動いています」。
成人でもこういう結果を出すこともできます。
また、成人でかなり凸凹が激しくても短期間で歯が並んでくるのがパッシブセルフライゲーションの特徴です。最新の技術の事例をご覧下さい。わずか3か月で驚くほどの結果が出ています。
成人においても最新のパッシブセルフライゲーションが奏効することがお分かりいただけるかと思います。
しかし、誰でも治療が可能というわけではありません。
むし歯や、歯周病にかかっていると矯正治療を行うことは出来ません。
矯正装置を付けるのは、むし歯や歯周病の治療が終わってからということになります。そのため、実際に矯正治療に入るまでに2年かかった方もいらっしゃいます。歯と歯茎が健康なら何歳になっても矯正治療は可能です。
また、成人の場合は治療の副作用というものがないわけではありません。
起こる可能性の高いものは歯茎の後退と歯根吸収です。
受け口(非抜歯)2の事例を見てください。
治療後の左下の前歯の根元の部分に隙間があるのがわかるでしょうか?
こういう隙間を専門用語ではブラックトライアングルといいます。
歯の移動によって歯茎が下がるために起こります。
どういう部位にできるかというと、歯の重なりがあって、歯と歯の間の骨がもともと出来ていなかった部位にできます。奥歯でも同様なことは起こりますが、前歯ほど気になりません。
同じような隙間は「受け口(非抜歯)1」の事例では、上の前歯の真ん中に出来ています。
治療後しばらく経つと、だんだん目立たなくなってきますが、完全に埋まってしまうのは難しいようです。デーモンシステムで治療をするようになってからは隙間が空く量が少なくなりました。これはこれまでのブラケットに比べて歯に与える不必要な力がほとんどないのと、治療の期間が短い方が隙間が出来にくくなるためだと考えられます。
治療期間が長くなると、歯の根っこの長さが短くなることが知られています。治療の期間や加える力にある程度比例して起こると考えられているので、これまでより弱い力で、短期間に治療を終えることができるパッシブセルフライゲーションシステムは副作用も少なくなっています。
成人でも歯や歯茎に優しいパッシブセルフライゲーションシステムを用いて、痛みが少なく、スムーズに歯を動かしこれまでよりも短い期間で治療を終えるようにさらに研究を重ねていきます。



