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  〜年齢のよって異なる歯列矯正の治療法〜

●子供の場合 永久歯が生え変わる9〜13歳までの治療が理想

 乳歯の段階で矯正治療することはほとんどありません。この機関に無理やり器具をつけたりすると、子供が矯正を嫌がってしまうことがあるからです。治療開始のメドは、永久歯が生え始める6〜7才ころから。永久歯が生え変わる9〜13才の時期はアゴを広げたり、前に出してバランスを整えるのにもっとも適した時期と言われています。
 つばを飲み込む時に、舌を突き出す癖があると、歯が押されて前に出てしまったり、指しゃぶりの癖や、鼻呼吸ではなく口を開けたまま口呼吸をする習慣で、歯並びやアゴの形が変わるので、専門医に診てもらうのがよいでしょう。アゴのずれ等を放置するとそのまま成長してもらい、左右非対称な顔になってしまうことがあります。治療の際、子供のうちは基本的に歯を抜くことはしません。抜くと歯列弓が小さくなり、笑顔が貧相になってしまうからです。笑った時に奥歯の側面が少しのぞくくらいがかわいい笑顔と言えるでしょう。


9歳女の子のケース

 下アゴの成長が悪く、幅が狭かったため、口中にバイオネーターという器具(写真中央)を入れ、アゴの位置を変えたり、幅を広げたりした。器具は家にいる時(一日約10時間装着)。1週間に0.5ミリずつ、4ヶ月で8ミリ、上下顎を広げた。治療前(写真左)から現在(写真右)までに要したのは、約9ヶ月。通院は月に一回。かかった料金はトータルで約40万円。形が落ち着くまで目安として最終的には約1年間かかる。


●大人の場合 個人差が大きいので、医師と綿密な相談が必要

 すべての歯が永久歯に生え変わった後は、歯及び歯周組織や骨組織の状態に大きな個人差が生じます。歯列矯正の適・不適や、仕事や社会的立場による装置の適・不適もあるので、医師との相談が大切になります。
 基本的な治療の流れとしては、
 (1) 医師探し・問い合わせ
 (2) 初診・相談
 (3) 検査及びその結果・診断の説明
 (4) 矯正前の治療(虫歯の治療など)・必要があれば抜歯
 (5) 治療開始
 (6) リテーナー装着
 (7) 治療終了
となりますが、(3) の時点で、患者側の治療法や値段等に関する希望をしっかり伝えておくことが大切です。
歯並びをよくするのに、歯を削ったり差し歯をする方法もありますが、時間をかけてでも、歯列矯正で治療することをお勧めします。歯並び、噛み合わせを治すのに年齢制限はありません。
治療の装置としては、個々の歯の位置関係を治すマルチブラケット装置(金属、プラスチック、セラミックといった素材のバリエーションがある)が基本で、不自然に前や横に出てきた奥歯を奥に送る装置(ペンデュラム等)もあります。ただし同じ装置でも素材の違いによって値段も異なるので事前に医師に確認しましょう。
 また、表側でなく、歯の裏側に装置も一般的になりましたが、とかく言われているほど、裏からの治療の方が期間的に長くなる訳ではありません。
 歯が動いて歯並びがきれいになったら、元に戻らないようにリテーナーという保定装置をつけます。リテーナー装着時は3〜6ヶ月に一度の通院が必要です。
 治療期間は月一回の通院で、通常2〜3年と言われていますが、最近では、装置の改良により、さらに短期間の治療も可能になっています

永久歯が生え変わった14歳男子のケース

 出っ歯と凸凹の状態だったため、歯を奥に送り非抜歯で矯正治療を行った。器具はスプリングの力を使い、奥歯を奥に送るペンデュラムを使った。また上の歯はブラケットを付けた。治療前(写真左)から現在(写真右)までに要した期間は約14ヶ月。月平均1回に通院で総額約80万円。





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